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ハマったことメモなど

社内Elixir勉強会をやってて思ったこと

5月のアタマから、だいたい週1回のペースで社内Elixir勉強会をやってきました。 新卒のペーペーですが、ちょっと思うことがあるので、だらだら雑にポエムを垂れ流しておきます。 特に、何か主張したいことがあるわけじゃないです。

ちなみに勉強会の資料はこの辺に上げてあります。

思うこと

メリハリ的な

以下の2つは区別が付くように話したほうが良いかなと感じています。

  • 必ず身につけて欲しいこと
  • 知っておくだけで十分なこと

もちろん全部身につけてほしいのですが、参加者全員にそれを求めるのは間違いだと思います。なので、あえて「ここは覚えなくていいよ」っていうのを入れておくと、「ここは大事だよ!」っていう部分は目立って印象に残ってくれるんじゃないかな〜と期待しています。最初に「今回のゴール」といったスライドを設けたり、一部「これはオマケ」とかしてます。効果は測れてません。

1回の量

演習を入れて1時間ちょっとが限界かなと思います。30分とかだと物足りない(自分が思っているだけかも)のですが、長すぎても疲れちゃうので。ある程度まとまった量を1度に話さないと内容が理解しにくいこともあるので、どこで話を切るかは悩ましいです。「何を話すか」よりも「何を話さないか」を決めるのが大変ですね。ただ、上で書いた「一部オマケ」のやり方をするくらいなら、1回1回を短くまとめた方が結果的に良い勉強会になるんじゃないかなとも思っちゃってます。しかしながら30 min/weekってのは、やや進みが遅い気がして悩ましいのです。

演習

手を動かす時間をつくると、ウケが良いように感じています。逆に言うと、ずっとボク1人が話し続けるような回は、徐々に参加者の目が死んでいきます。

参加者のモチベーション

バックグラウンドや知識や興味の異なる人たちで一緒に勉強するのはとても大変です。こちらは基本的に学びをサポートすることしかできないので、そもそも興味を持ってくれないとどうしようもない部分がありますよね。はい。みんな業務時間外に参加してくれているのはホントにありがたいので、出来る限り演習ではヒントを出したり解答例を出したりして、演習課題の本質でないところでイライラしないように祈ってます。せっかく持ってくれた興味を損ねたくないので。

資料

これはプレゼンのスタイルの話になってしまうのですが、ボクとしては、自分が話すプレゼンのスライドに小さい字でたくさん情報を載せるのは好きではありません。箇条書きである程度書いて、ことばで説明する方が好みなわけです。前から分かってはいましたが、これには問題があって、後で資料を見返しても(参加できなかった人は特に)ピンと来なかったり、思わぬ誤解を生む可能性があるのですね。なので最近は、文章量が少なすぎないか気にしたり、誤解のない言い回しを心がけてます。

あと、わざと勉強会開始直前や終了直後にプレゼン資料を共有せず、次の日にあげたりとかするとどうなんだろうとか思ってました。「昨日こんなことやったな」と思って復習してくれたら大成功ですが、「早く寄こせよ」と思われちゃったり、演習問題を解くときに手元で見たいというニーズも絶対あるので、開始前がいいのかなと思いますね。資料とか関係なく、何かしらのPush通知で前回の内容とか送りつけると記憶に残りますかねぇ。しつこいですかねぇ。

気をつけよう

きっと、あるあるなんじゃないかと思うのですが、「自分も以前は無知だった」ことは簡単に忘れてしまうんですよね。このくらいの説明でわかってくれるでしょ、と思った部分は大抵説明不足です。あと、「説明が速い」と言われて凹むことがよくあるので、スライドをパシパシ切り替えることはしないようにしてます。それともう1点、選択肢AとBがあって、Aの良さを主張すればいいだけのところで無意味にBの欠点を挙げてる記事とかを見ると、自分も気をつけないとねーと思います。

そもそもの目的は?

なぜElixir勉強会をやるのか、という目的をしっかり定めていなかったのは、ちょっと失敗したかなと思ってます。

布教したかった?

今現在、勉強会を続けているモチベーションはほぼ全てこれです。「妖怪 Elixirいいよ」になってしまっている感は否めないのですが、まだまだ他の言語に比べるとコミュニティの規模も小さいので、少しでもElixirを知っている人を増やしたいわけです。shinjuku.exも復活したことですし。

プロダクションで使いたかった?

第1回やりました報告でチラッと書いてはいましたが、社内で勉強会やるなら、これを第1の目的としてデカめに掲げるのも手だったのかな、と。Elixirのような新しめの物をプロダクション採用することには当然リスクもありますが、Elixirのいいところを活かせれば当然バリューを生めるし、社外へのアピールにもなりますし。

で、どうすんのさ?

とりあえず続けましょう。

プロダクション採用を目指すなら、「なぜElixirを使うのか」を根拠をもって説明して合意を得なければならないので、そのためにはより深い知識を身につけたり、「ErlangVMならアイツに任せとけ」くらいにプレゼンスを高めたり、Elixirファンを少しでも増やしたり、議論やコードレビューができる人材を増やしたりってことが必要なんじゃないかなーと思います。

とにかく皆でElixir勉強しようって感じなら、ガシガシ深堀りすればいいのです。プロダクション採用の話は勉強会とは別に、CTOやチーフエンジニアの耳元で囁き続けるという手もあるわけで(あ、嘘です。やるならオープンにやります)、勉強会は勉強会で楽しく好き勝手やろーぜって感じです。

いずれにせよ、やめる理由は無いのです。

トーキョーへ戻ってからも、少なくとも2週に1回くらいはやりたいです。弊社では「遠慮しないこと」が推奨されているので、死人が出ない限り続けます。基礎的な部分はざっとカバーしたと思いますし、ややネタ切れ感もあるので、そろそろ参加者さんに何か話してもらったり、読書会に切り替えたりとかも考えてます。

ということで各位、今後とも巻き込まれていただきます。よろしく〜。